今、あなたのしている仕事は本当に好きなことですか?
皆さんお元気でしょうか?
僕は、仕事もそこそこに、「ある本」と出合ったことでそちらに時間を割いていました。
一度は読んだ本でしたが、何か形に残る方法でもう一度読んでみたくなり、いろいろ調べた結果『ノートに要点をまとめ、自分の感じたことをメモするという方法』をとりました。
それは、僕が考えたのではなく、YouTubeであったこの方法です。
本を読んだことに満足してしまい、「それっきり」になってしまう人は多いのではないでしょうか?
僕もそのうちの一人でした。
せっかくお金を出して買った本です。
しかも、その本を読むために大切な時間も使っています。
読んでも覚えていなかったり、感銘を受けたことを実践できないなんてもったいないことだと感じたからです。
ここからが本題です。
僕はこの本に出合いました。
MB著「持たざる者に贈る新しい仕事術 もっと幸せに働こう」です。
ファッションバイヤー、ファッションアドバイザーという肩書のMB氏ですが、自らビジネスオーナーとして会社経営もしています。
書籍、メルマガ、オンラインサロン、物販等、さまざまなことで実績を残しており、「ただの洋服好き」ではありません。
僕がMB氏を初めて知ったのはYouTubeからです。
(ぜひこの動画を観てください。)
僕自身もアパレル業界で働いていたことがあり、共感できるジャンルでもありましたが、それ以上に興味を持ったのがMB氏の考えるビジネスマインドです。
際立った才能があるわけでもないというMB氏の、だからこその『思考法』や『幸せのためのメソッドやマインド』が、この本には書かれています。
これは皆さんにぜひ読んで(熟読)ほしくて記事を書くのと、自分の備忘録・復習としての内容です。
本1冊をまとめましたので、文字数が半端ないです。
気合を入れてお付き合いください。
- はじめに
- STAGE1 今の場所から動けない君たちへ
- STAGE2 固定観念から逃げ出そう
- STAGE3 ビジネスにおける目標とは何なのか
- STAGE4 知っておくべきテクニックがある
- STAGE5 いかに正しく、いかに効率よくビジネスをするか
- NEXT STAGE ビジネスとは幸せをつくるためのツールである
- 上を向いて歩こう。今日の絶望は明日の希望である
- 好きなことをやれ ~あとがきにかえて
- 40代サラリーマンのまとめ
はじめに
この本は、
・「幸せ」を本質的に見つめた思考法
・好きなことをする方法だけでなく「嫌いなことを乗り越える方法」
・他人と差をつける「差別化の概念」
上記のことをわかりやすく説いています。
STAGE1 今の場所から動けない君たちへ
他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動をしなければならない
他人と同じ行動をしていたら、同じ結果しか生まれないということです。
これが最初に書かれており、軽くスルーをしてしまったんですが、
なんとこれが最大の結論だったんです。
「他人とは違う行動」とは、
ずばり
『好きなことで仕事をすること』
だったのです。
よく考えてください。
サラリーマンであるあなたが今している仕事は本当に好きなことですか?
「本当に嫌いなこと」で仕事をしている人は少ないと思います。
それではそもそも続かないでしょう。
でも、大半が「好きではないこと」で仕事をしている人がほとんどだと思います。
現に僕がそうですから。
「嫌い」じゃないんだけど、「好きではないこと」を仕事にしているんです。
そんなことだから、モチベーションもテンションもパフォーマンスも上がらなくて当然だと思いませんか?
「嫌い」は全否定ですが、「好きではない」は一部肯定が含まれますよね。
要因はいろいろあると思いますが、なんとか納得せざるを得ない状況を自ら作り上げているのではないかと思います。
人間は基本怠け者であり、消極的であるという事実がありますが、好きなことに対しては不思議とモチベーションがあがりますよね。
時間を忘れて熱中してしまうとか、損得関係ないとか。
好きなことを仕事にするのは「副業」からで構わない
MB氏は、何年間も何十年間も積み重ねたサラリーマン生活を捨てて「好きなことで生きていく」なんて余程の思い切りが必要であり、人生の軌道修正はそんなに簡単なものではないといっています。
今の生活をベースに、就業時間が終わった後や休日を使って「副業」から初めてみるのがいいかもしれません。
突然仕事を辞めてしまうようなリスクを犯す必要はないんです。
「風俗が好き」「寝るのが好き」・・・それでも仕事に成り得る
肝心なのは好きなことを仕事にすること
MB氏は、ありのままで仕事をするからこそ、モチベーションが消えずに黎明期(始めたばかりの頃)を耐えることができると書いています。
好きなことなら時間を忘れて熱中できることと似ていますよね。
もちろん、「好きなこと」をただ仕事にするのでは無鉄砲すぎます。
そして、その「好きなこと」をいかにマネタイズ(収益化)するかが重要です。
そのほかに、好きなことで仕事をしていく過程で、嫌いなこともしなければいけない状況もあると思います。
それは乗り越えなければなりません。
日本人は、
「仕事だから我慢しなきゃ」
「仕事だから嫌なことでもしょうがない」と、仕事と好きなことを分離したがる傾向がありますが、これは間違い。
ほとんどが「嫌いなこと(好きではないこと)」で仕事をしているのだから、
自分は「好きなことで仕事をする」このことこそが、他人とは違う行動であり、異なる結果を生むのです。
これです!
これこそ、この本の最重要ポイントです。
仕事術や自己啓発書は「今から何をすべきか」を教えるものではない
抽象と具体の正しい理解
一般的に良書と言われているものは「これをしなさい」と具体的に記載はありません。それは、多くの人に読まれることが前提なので抽象的になっているからです。それとは別に具体的であればあるほど読者を限定する傾向にあります。
具体的:「何」「これ」といったピンポイントのも。明確化したもの。
抽象的:いくつかの具体例の共通点をつなぎ合わせた表現のこと。
良書は常に抽象的
ということは読み手のひと手間が必要になります。
自己啓発書や仕事術は「読めば変わる」ものではないので、書かれている抽象的な表現を自分の状況や環境に合わせて「自分だったらどうするか」という具体化作業によって導きだす必要があるのです。
それをしないと理解できないということです。
何もしないで1日1時間考える時間をつくること
何か別のことをしながらではなくこの時間を作りなさいとMB氏は言っています。
1日1時間、1ヵ月で30時間。
これだけの時間を使えば自分のやりたいことやアイデアが生まれるとも言っています。
また、これは前述の具体化作業にも掛かります。
1時間考えることが目的ではなく、目的のための手段であることを忘れてはいけません。そのため、目的が見つかったらそれに注力すべきだと。
準備ばかり頑張って、行動しない人たちが多すぎる
「成功しない理由」や「成長しない理由」は、何も行動しないうちからあれやこれやと悩んでいて、準備ばかりで行動しないからです。それもそのはず、人間には新しいことに対する抵抗感の「本能的な力」が働くからです。それを恒常性維持機能(ホメオスタシス)といいます。
もう一つの原因は「正解主義」による教育です。
「こうじゃなきゃいけない」という固定概念とも言えます。
成功の鍵は「新しい行動をとにかく起こすこと」です。
「結果」は「行動」から生まれるように、いくら勉強しても「行動」しなければそれは「結果」には結びつかないのです。
諦めさえしなければ「失敗」は「成功へのフロー」となる
いいアイデアが思いついたらまず動いてみる。そして、やりながら修正を重ねていく。今度は恒常性維持機能がいい影響をもたらし「やめにくい」状況になります。
「失敗は成功のもと」って言いますよね。
諦めてしまったらただの失敗ですが、諦めなかったら成功への「必要フロー(流れ)」になります。
そもそも失敗ってなんでするかといえば、もちろん準備が少なかったっていうこともありますが、行動している証拠なんですよね。
行動しているからこそ壁にぶち当たる。行動していなければ壁にぶち当たることもできないんです。
STAGE1のまとめ 今の場所から動けない君たちへ
- 肝心なことは「好き」を仕事にすること
- 好きなことを仕事にするのは「副業」からで構わない
- 自分にとっての顧客、自分にとっての事業とは何か考える
- 何もしないで考える時間を1日1時間つくること
- 思いついたらまず動く
- 失敗したら修正すればいいだけのこと
STAGE2 固定観念から逃げ出そう
1の成功の裏には10の失敗が隠れている
ZOZOTOWNのZOZOSUITについて書かれています。
結果、失敗に終わりましたが前澤友作元社長の「失敗を恐れない行動力」をMB氏は称賛しています。
どんなに偉大な成功者であってもすべてのことが成功するわけではありません。
この世に「完璧」など存在しないのです。
「仕事とは絶対に成功しなければならないものだ」とか、「コストをかけたら絶対に回収に値するリターンを得なければならない」という考えは”正解主義”の自己暗示にかかっているようなものです。
肝心なのは準備よりも行動なのです。
「ブログでお金を稼ぎたい」では稼げない!?
「これを選べば勝ち」みたいな媒体は存在しません。なぜなら、誰でも成功するような成功率の高いものがあれば価値のあるまま残っているはずがないからです。
また、MB氏は、ヒット商品が出てくると価格競争になり「価値」が下がってくる飽和状態になりやがて消えると言っています。
それが「市場経済」です。
そうすると、「ブログでお金を稼ぐ」のではなく、ブログを使って〇〇でお金を稼ぐのが正解になります。
その〇〇とは、自分独自の商品やサービスでしょうか。
「何をするか」「何を伝えるか」が最大級のポイントであり、手段である「何を使うか」は二の次ということです。
手段が目的化する危険
これは痛いところを突かれました。
僕がブログを始めたのも「ブログで稼ごう」と考えたからです。
自分が発信したいことやモノがあるからこそのブログというツール(手段)なのに、
それ自身が目的化していました。
不安や不満を抱えている同年代に向けてのブログ発信ですが、只今試行錯誤中です。
モノやサービスも「ツール」である
さらに追い打ちです・・・
モノやサービスでさえツール(手段)ということです。
なぜかと言うと、私たちはモノやサービスに対してお金を払っているのではなく、その先の「感情(感動)」に対してお金を払っているからだとMB氏は言います。
洋服で例えるなら着たときの感情、ゲームならプレイしたときの高揚感です。
だから本当に考えなくてはいけないのは、
「どうやったらお客様の感情を刺激することができるのか」
「どうやったらお客様に素晴らしい感情を与えることができるのか」
これらが本当の目的なのです。
全てのコンテンツメーカーよ、同じものをひたすら繰り返せ
MB氏が例えに出すユニクロのヒートテックは、ひたすら同じものを提供し続ける良い例です。
「同じものを出してはいけない」
「同じ内容のものをリリースしてはいけない」
というその思考は作り手のエゴだと言います。
「同じものを提供し続ける」のは多くの人に触れてほしいモノやサービスだからです。
それが受け入れられればブームで終わらず、カルチャーになるのだと思います。
また、世の中に広く受け入れられるほどの自信があれば、その言動には一貫性があるということでしょうか。
さらに言えば、何か一つでも自分のブランド(象徴)となるものが必要だと感じました。
肚(はら)で理解するには時間がかかる
同じ内容をひたすら繰り返すメリットの根拠の1つは「頭で理解しても、肚(はら)で理解することは難しい」
ここでいう「肚(はら)」とは感覚的なものです。
一度本を読んだくらいで内容を本当に理解できる人は少ないと思います。
だからこそ、何回も繰り返し読んだり、それに触れたりして理解していく。
始めは頭で理解して、その後、本当の意味を肚(はら)で理解するという感覚でしょうか。
逆の立場でいえば、
「同じ内容を手を替え品を替え読ませなければ(提案しなければ)」本当の意味では理解されないのだから、ひたすら繰り返し世の中に広めていくことが大事ということです。
MB氏は「新しいものを出し続けなければならない」というものに論理性はなく、考えれば考えるほど「優れたもの(サービス)をひたすら繰り返す方が」合理的であるはずだといいます。
STAGE2のまとめ 固定概念から逃げ出そう
- この世に絶対的な正解など存在しない
- 1の成功の裏には10の失敗があると心得よ
- 事業は「何をするか」が大事であり、「何を使うか」は二の次である
- 新しいものを作りたい病から抜け出そう
- 手を替え品を替えての繰り返しで世の中に広めよう
STAGE3 ビジネスにおける目標とは何なのか
目標とは
MB氏が目標を持たない理由:「好きなことを追求することが仕事」なのだから、それを目標で縛りつけることは必要ない。
その理由は、「目標」とは、弱い自分を律するためにたてるものだからと言っています。
好きなことを仕事にしている人に、そもそも目標というものはいらないといいます。
それもそうですよね、好きなことだから天井知らずで成果を出せるものだと僕は感じました。
だから「強い願望や欲求を持っている人に目標は必要ない」のです。
それでも「目標」が必要な場合はあります。
人間は、本能的にはリスクがなく安全で楽な方へと考えるが、社会的には成長と進化を望むものだからです。
- 水は低きに流れ、人は易きにながれる
- 楽な方へと進みがちな脆い(もろい)心の持ち主である
このことを前提に、いかにして本能的な力を断ち切るかが成功の鍵になります。
そして「目標」には3つの種類があるといいます。
- 達成目標
- 行動目標
- 実行項目
達成目標:達成すべき目標。通常、期間と数値で表現する。
行動目標:達成目標の到達のために必要な行動内容。通常、達成目標にたいして複数存在する。
実行項目:行動目標の到達のために必要な「今日誰が何をどうするか」という実行内容。
目標達成のコツ①
「目標を今日のタスクにまで落とし込み、自分をがんじがらめにする」
達成目標・行動目標・実行項目が繋がるように組み立てることが前提です。
(行動目標・実行項目は複数設定)
「理想である達成目標」
「それを実現する細分化された行動目標」
「今日やるタスクにまで落とし込んだ実行項目」
つまり、理想論である目標数値を現実的な今日のタスクまで具体化する作業こそが目標設定なのです。
目標設定のコツ②
「実行項目を他人と共有する」ことで集団の中にいると他人に迷惑をかけまいと「有言実行」するように矯正される。
これをMB氏は「バンド理論」といいます。
(例:ひとりでギターを練習していてもいっこうにうまくならないのに、バンドに入ると極端に上達するスピードが上がる。)
和を重んじる、組織の列を乱すまいとする意識が生まれるからだそうです。
目標設定のコツ③
「与件を考え、可能な限りそれをつぶす努力をする」
与件:起こるべき可能性のこと。(条件が違えば対策も違う)
目標を達成させるために、別の取り組みや他の施策を考え、それをまた行動目標と実行項目に落とし込み、日々進めていきます。
そうなると、「行動目標」は複数存在させることになり、「実行項目」も行動目標の分だけ複数存在することになります。多過ぎても散漫になってしまうので基本的には3つ以内で設定します。
目標設定のコツ④
「1週間などの期間で区切り、結果を振り返ること」
行動目標が達成できない理由としては実行項目にあると言えます。
また、それは与件をつぶしきれていない可能性があるので、修正改善を繰り返すことで理論上はいつか答えにたどり着きます。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)→Plan......
目標設定はどう頑張っても時間がかかるものだとMB氏は言います。
綿密に具体化して、それを実行し、修正し改善を繰り返す.....このフローを続けなければ理想まで到達しませんので、覚悟を決めて目標を作り、達成しましょう。
そして、1年間と期間を決めて取り組んでみましょう、と。
ここで質問です。
あなたの会社の「目標」ってどれだけの時間をかけて設定されていますか?
ほとんどが「前年実績何%アップ」で決まっていないでしょうか?
僕の会社がそんな状況です。
なんの根拠もなく、目標数字を安易に設定してしまっているのです。
MBは設定した未来から現在を組み立てることで生まれた
多くの成功者が「成功を想像もできないような環境」からスタートしている。
MB氏も毎日同じルーティンの中で生活していたそうです。
「こんな毎日がいつまで続くのだろう」
「このままこの会社にいて、たいした成果もあげられず平凡に暮らすのか」
と、いったように・・・
将来に息苦しさを感じていたからこそ、未来から物事を考えてみたそうです。
僕もそうでした。前職のツラい毎日を「あと何年過ごさなければならないのか」と。
その時自ら行動したからこそ「今」があるのですが、人間はいつになっても現状に満足できないものだと感じています。
未来を現在まで降ろす作業
それは、現状を忘れ、条件や環境を忘れ、何もかも取り払って「自分の理想」だけを思考実験的に考えてみることです。
今、想像もできないようなことを想像するという、普通ではできないことです。
MB氏の理想:
「大好きな洋服の仕事をしながら、家族を幸せにしたい」という理想から、
「洋服の仕事をしながら年収1000万円を超えるためにはどうすればいいのだろう?」
というふうに設定した未来から現在を組み立てたそうです。
物事を達成しやすくする秘訣は「未来の記憶」
多くの成功者は、時間を逆に捉えています。
「過去から未来」に時間が流れるのではなく、『未来から過去』に向かって流れるように捉えていることが、多くの人と成功者を分け隔てている考えの違いです。
これを認知心理学では「未来の記憶」と表現されます。
正解 : 未来 → 過去
人は「現在できること」「現状から実現可能と思われること」の積み重ねで未来を想像します。やったこと・行ったこと・経験したことから未来を算出しようとするのです。ですが、あなたにとっての「理想」を想像してみてください。現状できること、できないこと、あり得ること、あり得ないことをとりあえず全て無視して考えてみてください。
MB氏は、まず「理想」の未来をなるべく具体的にリアルに想像し、現在に下ろす作業を行い「こうした未来に向けて、何が必要だろう?」と具体化していこうと言っています。
また、これをすると、延長線上ではない「目指すべきの理想の未来」を掴むことができると。
なんと、この本をまとめているときに、MB氏の有料メルマガに僕の質問が採用されました。
『未来の記憶とは未来の自分を今の自分にインストールすること』という回答をいただきました!!
「月10万円の収益を1年以内に」と宣言するブロガーは成功しない
目標設定についてさらに復讐してみよう
何をやっても鳴かず飛ばずでうまくいかない・・・
どんなに頑張っても人並み以上に結果が出せない・・・
その原因もまた「目標設定」にあるかもしれません。
「ブログで10万円稼ぐ」「フォロワーを今の倍にしたい」などなど、
ブログやYouTubeをしている人がこのような宣言していても大半は達成はできないそうです。
その理由としては、
「人は目標設定したら。それをちょうどクリアできるくらいの努力しかしないもの」だからだといいます。
例えると、100点満点の試験があった場合、それに向けて「ちょうどぴったり100点取れるように」準備をします。しかし、体調不良や気の緩みで簡単にそれは崩れてしまいます。ですが、200点満点の準備をすることで人は簡単に140点くらいは獲得することができます。
このように、
「最終的な目的や目標の置き所で、結果は向上させることができる」
そうです。
理想は高く持ったほうが良い結果が期待できそうですね。
「圧倒的な成果を出す人」と「人並みの成果すら出せない人」の違い
MB氏の目的や目標は「日本にメンズファッションの文化を創ること。」といったようにかなり壮大です。
だから、「有料メルマガの会員数をこのくらいまで増やそう」とか「ブログのアクセス数をこのくらいまで達成させよう」といった数字を目的としていないようです。
あくまでも必要手段としているわけです。
「月10万円の収益を1年以内に構築する!」と
「日本に文化を創る!」とでは、どちらが成果を上げることができるか歴然です。
嫌なことでも目標達成できるMB的「200満点理論」
そもそもなぜ目標は達成できないのか
あなたの今月の目標はなんですか?
一般的なサラリーマンであれば決めらた1年間の目標(予算)があります。
しかし、予算の根拠は昨年の数字によるものがほとんどです。
昨年より数字が落ちていれば問題ですから「昨年対比105%」などの予算設定が一般的です。
そして、ギリギリのところでたいがい未達成になります。
「200点満点理論」の実行方法
なぜ未達で終わってしまうのかというと「予算100%ちょうどぴったりにしか準備をしないから」です。人間はそもそも完璧ではありませんので、少しのトラブル(気の緩みなど)で簡単に5~10%のマイナスが生まれます。
100点満点きっちりで準備するのではなく、150点満点を取るつもりで準備をすればわずかなマイナスが生まれても120点くらいは確実に取れるようになるとMB氏は言います。
「準備」を多めにしておくということです。
200点満点理論を実行する上での注意点
【注意点1】「本来の予算は絶対に意識しない」
人は本来怠けるもの。日割り目標、個人目標も200点満点から算出し実行する。
ただ単に「200点満点に設定しておく」ではなく、本気でその目標を達成するように動くから意味があるといいます。
【注意点2】「予算を細分化して行動目標にまで落とし込む」
月の予算を定めて、それを日割りにすること。その日割りの予算に対して「何をどのようにすれば(売れば)達成するのか」まで細分化しておくことが必要です。
小学生でもわかるように「いつ、どこで、誰が、何を、どのようにする」まで行動目標を決めておかないと動けません。
人間という弱い生き物を律するための目標なので、明確に規定しなければ人は動くことができません。
逆に明確であればあるほど従う方が楽なので、そのように行動するのです。
【注意店3】「実行前に可能な限り与件を洗い出し、それをカバーする方法を考える」
トラブルやエラーをある程度可能な限り考えられる与件を洗い出しておきます。
与件出しができていないと別の理由で簡単に諦めが入ります。
目標達成できる人は「何があっても達成する」という強い意志の持ち主だけです。
与件を洗い出し、それをカバーする方法を可能な限り設定しておきましょう。
MB氏:「この200満点理論による目標達成ははっきり言って苦しく大変です。」
好きなことするために嫌なことをクリアしなきゃいけないターム(期間)が世の中には存在します。むしろその方が多いといいます。
確かにそうですね。
好きなことを成立させるためには、嫌いなことも付きまとうということです。
多くの人が、嫌いなことをクリアして、嫌なことを達成して初めて好きなことをスタートできるんです。
MB氏「半年、1年など、期間を区切って死ぬ気で頑張ってみてください。人生の中のたった1年、そんな風に期間を決めたら努力もできるでしょう。そうして頑張って2年目から人生を変えることができるならお安いものです。」
目標設定は、自分の理想を想像するところから始まる
一度現実を忘れて理想を想像するところから始まる
現実的に達成可能な目標ばかりを考えないことです。
とりあえずの目標設定をしているから、昨年も今年も来年も微々たる成長しかでいないのです。
そうではなく、まず自分の理想を考えてください。
いったん現状を忘れて自分の理想を想像してください。
MB氏の理想:ファッションのリテラシー(理解、解釈)を書籍やメルマガなどで広め、「お金がなくても知識がなくても見た目がイマイチでも、誰でも等しくおしゃれを楽しむことができる」こと。
理想が高いからこそ、「達成可能に見える現実的な目標」を追いかけている人たちとは全くことなる成果をあげることができるんです。
ブログのアクセス数が150万PV程度しかないのに、年商億超えを実現する成果をあげることができるとMB氏は言っています。
ほとんどの人が「現実的に達成可能な目標」を設定し、それを達成できないからとひたすらひたすら毎年同じように繰り返しています。
「満点」を100点ではなく200点に設定すればいい。そして200点は自分の理想から導き出せばいいのです。
「未来志向」と「200点満点理論」、この2つをきちんと理解することで人生は十分に変えることができます。
STAGE3のまとめ ビジネスにおける目標とは何なのか
- 強い願望や欲求を持っている人には目標はいらない
- 目標には達成・行動・実行、3つの種類がある
- 物事を達成しやすくするのは「未来の記憶」
- 数的目標にこだわり過ぎる人は総じて成功しない
- 目的や目標の置き所で結果は向上させられる
- 目標設定は自分の理想を想像するところから始まる
STAGE4 知っておくべきテクニックがある
「客数重視型」でいくか「客単価重視型」でいくか、それが問題だ
売上は客数×客単価で決まります。
これはどんなビジネスでも共通します。
全てのビジネスは、大雑把ではあるが「客数」を重視するか、「客単価」を重視するか、で区分できます。
MB氏は「客単価重視型」
その事業の構成内容は、ブログ「KnowerMag」、有料メルマガ、オンラインサロン、各種コラボ品の物販、トークショーなど。
「顧客の成長構造」を基に事業を構築している。
MB氏はユニクロやGUという低価格の洋服からハイブランドの洋服を提案しています。
具体的に「何か」をおしえるのではなく、読者に論理的な考えやデザインの背景などを説明・提案することで読者が自ら成長しようとする行動を助けるということをしています。
強い感情を生み出せば生み出すほど、ビジネス的には対価を得られる
根本的な構造としてビジネスは「どれだけの人々にどれだけ幸せな感情を与えたか」で対価が決定されるといいます。
強い感情が高い客単価を生み出す
ファッションの場合は、「洋服を着用したときの感情」にお金を払っています。
「それいいね」「格好いいね」「素敵だね」そういった褒められたときに得る感情に。
食事も同じで、タンパク質やビタミンにお金を払っているのではなく、口にしたときの「おいしい」という幸せな感情にお金を払っているのです。
つまり、
強い感情を生み出せば生み出すほど、ビジネス的には対価を得られる構造になっている
のです。
モノやサービスのその先の「感情や体験」に対して、顧客はお金を払っているということでしょうか。
これを意識することで、顧客のニーズを把握できそうです。
「集客」が望めない場合は、「客単価」を上げるという事業になる。
「客単価」を上げるには、「強い感情」が必要。
客数型か客単価型か定義できなければ策を誤る
「客数重視型」か「客単価重視型」ではそもそもの構造が異なるので、サイトデザインやターゲットへのアプローチ方法は変わるといいます。
顧客にどの程度の感情を与えようとしているかが肝心のようです。。
「客単価重視型」であれば、客数は決して多くなくてもいいわけです。
「強い感情」を提供できさえすれば客単価を上げられるということです。
SNSの「炎上」は最大の集客方法である
炎上が日常的である人ほど圧倒的なフォロワー数を持っているといいます。
人は感情で動くものと考えると、感情を刺激することは、人を動かすことに繋がります。
感情を刺激する行動の引き金は2つあります。
「ポジティブは感情を与えればリピートしてくれる」と、
「ネガティブな感情を与えれば二度と来なくなる」 です。
レストランなど一般的なビジネスにおいては「ポジティブな強い感情」を与えることが成果に繋がるわけですが、SNSは別です。
怒りや憤り(いきどおり)などネガティブな感情が成果に繋がることが往々にしてあり得ます。
それを利用してフォロワー数を稼ぐ、登録者数を増やす方法があります。
これを「炎上マーケティング」といわれるものです。
ですが、日常的に「炎上」や「ネガティブな環境に身を置くこと」が、誰かに幸せや喜びを提供できるとは僕は思いません。
「前向きな言動」だからこそ、誰かの共感を得られるのだと思います。
TwitterやFacebookなどSNSは本来「ツール」である
~人生を変えるSNSの活用法その1
目的なき行動は意味を成さない
SNSは本来「ツール」です。
何かを表現するための媒体であって、やみくもに人を集めるものではありません。
例えばビジネスであれば何かいい商品やサービスを宣伝するために、例えば自分の趣味や好きなことなどを自己表現してファンや同志を集めるために、SNSという「手段(ツール)」を使おうとしているわけです。
そこには「何かの目的」があるか「人を集める」理由が存在するはずです。
価値のない10万人より、価値のある100人
「客単価型」を求めるのであれば、「数」よりも重視しなければならないのは「質」です。
自分の価値観や考え方に惹かれて集まってきてくれた人こそに価値があるといいます。
そうした人たちは最終的にいつまでも自分のコンテンツに触れてくれて、価値や時間や空間を共有するフォロワー、ファン、顧客、友達になってくれるそうです。
価値のない10万人を集めるよりも、価値のある100人の方がずっと貴重であるということです。
- 目的なき行動は意味を成さない
- 価値のない10万人より、価値のある100人
これを念頭に置いておくと、やるべきことが明確になるはずです。
SNSの最大のメリットは誰とでも連絡が取れることにある
~人生を変えるSNSの活用法その2
有名人・芸能人・スポーツ選手・アナウンサー・実業家・上場企業の代表.....そうした人たちに気軽に連絡が取れるのがSNSの最大のメリットです。このSNSは史上最大の発明ですが、ほとんどの人はこれを活用していません。
今まで僕もそうでした。
ですが、MB氏を知ってから、メルマガの質問コーナーへ投稿し活用させてもらっています。提唱する本人に!
自分のビジネス、サービス、商品がなかなか広がらないのなら、影響力のある方に連絡し、物やサービスのいいところを可能な限り短文でプレゼンし、仲間にすべき(力を借りる)だと、MB氏は言います。
「いいモノを作る」と「モノが売れる」はイコールではありません。
いくらいいモノを作っても、世の中に届かなければ無価値になってしまいます。
せっかく「モノ(サービス)」を開発しても、「集客」という難問が待ち構えています。
多くの事業者はこお2つのハードルを越えることができず、自滅していくといいます。
ところが、SNSを活用すれば「集客」をいとも簡単にクリアできるかもしれません。
「そんなに簡単に反応してくれるないだろう?」と思う人もいるでしょうが、
そういう人はこれまでにそうしたSNSの活用をしたことがあるでしょうか?(MB氏)
MB氏は実際に何度も経験しているそうです。
机上だけで「できない」と考え行動を取ろうとしないのと、「できるかもしれない」とトライを繰り返すのと、どっちが未来があると思いますか?
行動しなければゼロだけど、行動したらゼロではないのです。
「他人目線」の行動が相手を反応させる
相手が反応しやすくなるテクニックなんていくらでもあるといいます。
例えば、書籍を出している著者さんに「本を50冊買いました。その見返りとは言いませんが、どうかこのメールに目を通してみてください。そして、もしよければ返事を下さい。」と言われれば、かなりの割合で反応してくれるでしょう。
ここでは「相手が何を望んで、どんな状態なのか」を自分なりに想像して、それに対してメリットを植え付けるようにすれば、反応は比較的たやすいでしょう。
これが「他人目線」の行動といいます。
相手が反応したくなる、反応せざるを得ない行動とは何かを考えましょう。
また、このことが顧客のニーズを把握する上で必要になるスキルだと思います。
たった一通のメール(行動)が人生を大きく変える可能性はあります。
SNSを無駄使いする人たちへ
SNSは人生を変える可能性があります。それは「良く」も「悪く」もです。
だとしたら、良くなるように使った方がいいですよね。
ネガティブな発言をする人は今すぐやめた方が賢明です。
ツイートや発言、コメントが自分自身のブランディングになっており、それは誰かに見られているものだからです。
SNSは社会そのものだからです。
STAGE4のまとめ 知っておくべきテクニックがある
- 事業の前に「客数重視型」か「客単価重視型」の定義をしよう
- 客単価を上げるものは「強い感情」である
- SNSの炎上マーケティングを理解しよう
- TwitterやInstagramといったSNSもまたツールである
- SNSでは目的ない行動は意味を成さない
- 価値のない10万人より価値のある100人を集めよう
STAGE5 いかに正しく、いかに効率よくビジネスをするか
いい流れに乗るための3つの法則がある
時間は有限、友達はバランス感覚を持って選ぶべき
「人は環境で成長する」と言いますが、MB氏は『いい流れのある環境に身を置くことが成長に繋がる』と説いています。
【いい流れに乗るための3つの法則】
1/独学で勉強するのはやめなさい
独学で勉強して研究して事を為すことは、流れを引き寄せる行為と同じであり、余程の信念がなければ難しいでしょう。独学が必ずしも良い行動とは限りません。
それよりも.....
2/仕事のできる人が多いコミュニティに入りなさい
ある程度の年収や地位を確立している「成功者」が多いコミュニティに身を置きましょう。
それは、「独学にこだわって失敗する人がとても多い」ことにあります。
成功している人がいるのなら、その人に聞くのが何よりの近道です。
なぜなら、その人はすでに「お金の流れを得ている」からです。
流れを自分で引き寄せるには途方もない努力が必要ですが、流れているところに身を置けば才能がなくてもそれなりに成長できます。
セミナーや異業種交流会など、「いい流れのある場所」を探すことの方が、「独学で勉強する」よりも効率的です。
3/友達は選びなさい
友人をバッサリと切り捨てる必要はありませんが、時間は有限であるからこそ、
「バランスは大事」です。
例えば、「好きな人とも同じ時間を過ごす」ことや「自分の成長に寄与する人とも付き合う時間を作る」ことです。
ゼロかイチで決めるのではなく「時間を賢く使う」「相手を選ぶ」ことです。
人生の中で「流れに乗るチャンスは必ずどこかであります。」
バランスを考え、その流れにきちんと乗ることです。
月額500円の有料メルマガ読者を1万2千人も集められる本当の「差別化思考」
皆と同じようなことをしてるから、皆と同じような結果しかだせない。
結果は行動から生まれます。
異なる結果を出したければ異なる行動をせねばなりません。誰でも知っている当然のことなのに、どうして多くの人は「皆と同じような行動」ばかりするのでしょうか。あなたがいくら頑張っても平均所得を超えられないのは、あなたがどんなに辛い想いをしても豊かになれないのは、そもそも「皆と似たような行動」に原因があるからです。
既存のアパレルとは真逆を考えた「差別化思考」
MB氏が数々の実績を残し成功できたのは、もちろんそこには「他人とは違う差別化思考」があったからだといいます。
「メルマガは儲かる」「有料メルマガは成功しやすい」など、思われるかもしれませんが、簡単にはいかないのです。
今やメルマガは斜陽産業(需要が減少している産業)であり、有料メルマガは「まだそんなジャンルがあったの!?」と思えるほど、古臭いものだと。
ではなぜMB氏はメルマガでファッションを語ろうと思ったのか。
「他の人が手をつけないメルマガを、差別化という意味で扱った??」
ただそれだけではありません。
必要なのは「理屈を伴った差別化」 です。
客観的に理解できる範疇(はんちゅう:分類など、根本的な枠組。カテゴリー)でなければ「差別化」ではなく「でたらめ」になるといます。
例①「アニメの広告を秋葉原に出す」
→皆がこぞって出しているところは、値段も高いし埋もれてしまい効果も半減。
例②「アニメ系のイベントをやってる会場の電車通過地点にある、安い土地に大きな広告を出す」
→誰も出していない過疎地だけどターゲット層が確実に通る場所に出して費用対効果は抜群。
理屈が通っていても多くの人がやっていることでは効果は薄い。(普通)
誰もやっていないことでも理屈が通ってなければこれまた効果は薄い。(でたらめ)
つまり、
「理屈が通っていて、誰もやっていないこと」が『差別化』になるのです。
「理屈」というとネガティブはイメージがありますが、「理由」と置き換えると実感できると思います。
MB氏の差別化思考:
「既存アパレルがターゲットとしているところと真逆」を顧客とする。
・おしゃれな人は写真などを好むが、そうでない人は文章を好むだろう。
・おしゃれな人が感覚を好むなら、そうでない人は論理を好むだろう。
真逆の客層を得るには真逆のアプローチをせねばなりません。そのことで他人が出せない「真逆の結果(成功)」が出せたのです。
ビジネス・経営にとって何より大切なのは「顧客の定義」である
いかなるビジネスでも、いかなる仕事でも、必ず最初に「誰が顧客なのか」を定義しなければ始まりません。
それは、自分が相手にしている人は誰なのか、どこに住んでいて、どんな志向を持っていて、どんな考え方で、どんな環境にある人間なのかを定義することだといいます。
ビジネスは喜ばれることを目的に展開しなければならない
どんな商品でもどんなサービスでも「ある側面では喜ばれるけど、またある側面では嫌われる」ように、「誰もが喜ぶ絶対的価値」など存在しないのだから、誰が相手なのかを定義し、あなたは喜んでくれる人を相手にビジネスを展開しなければならないといいます。
そのためには何より「顧客の定義」が重要なのです。
「誰のために仕事をするか」「誰を喜ばせるか」まず、『誰(顧客)』を優先に考える。
自分が相手にするお客様のことを想像しないで「差別化」ばかりを考えると、ついつい「でたらめ」になるものです。理屈(理由)を導き出してくれるのはいつも「お客様」です。
「顧客の定義から事業が始まる」・・・ドラッカー論
ひたすら顧客を想像することで、誰よりも強い結果を生み出すことができるのです。
MB氏は、「間違いなく、おしゃれじゃない人のことを日本一考えています。ここに絶対の自信があります。どんなに人にも負けないくらい、ここに努力と時間を費やしてきました。私は才能があったんじゃない、天才なかじゃない、誰よりも顧客を想像していたからこそ、誰よりも強い結果を生み出すことができるのです.。」といいます。
あなたの顧客は誰ですか?
顧客を愛していますか?
顧客のためを考えて提案する「LTV」(顧客生涯価値)の基本思考
LTV=Life Time Valu=顧客生涯価値
「ビジネスは顧客の成長と関心度に応じたサービスを行うのが基本」
洋服屋さんの例え:Tシャツから提案し、段階を踏んで高価なものを購入してもらう
MB氏の例:無料ブログ「KnowerMag」が媒体としてあり、それよりさらにディープな情報は月額500円の「有料メルマガ」が媒体としてあり、さらに直接MB氏とやりとりできる月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」が媒体としてある。
「顧客の成長・関心度に応じた商品・サービス提案をおこなう」のが基本。優れたビジネス構造は必然的にこうなるようになっているのです。
顧客目線というものを忘れてはならない
至極当たり前のことながら、多くの事業者にはこのLTVという意識が欠落しています。
例:ラジオ番組は、TVよりもディープなファンが多いもの。日々のルーティンの中に組み込みやすく習慣化されやすいメディアです。毎日聴いているうちにパーソナリティのファンにとなり、ついついリクエストを送ってしまう。しかし、ラジオは「ただ放送を流すだけ」で、ファンに商品はやサービスを提供することはありません。
ですが、我が群馬には、FM群馬というラジオ局があり、「148neo」という大人気番組があります。そこでは、「バカタオル」や「バカデー」といったファンに対して商品やサービスを提供しています。
YouTuberやインフルエンサー、ブロガーなども同じです。
面白いブログを書いていたり、面白い動画をUPしていたり、ファンが生まれ始めているのに課金する場所をどこにも作っていない方が大変多い。
これは「利益が取れなくてもったいない」とかではなく、「お客様に失礼だ」とMB氏は言います。
また、決して母数が多くなくては成立しないわけではなく、SNSで100人のフォロワーが集まれば副収入程度のビジネスは簡単に構築できると言います。
顧客の成長を手助けするためだったり、変化する顧客のニーズに対応するコンテンツを用意する必要があるということです。
MB氏「利益を貪れ」ではなく「もっと顧客のことを真剣に考えろ」
顧客が望むサービスが提供できないことこそが「悪」である
顧客は、成長し関心度が上がるほど次の提案を求めます。
段階的にモノやサービスを提案をするのはほかでもない「お客様のため」と言えます。
顧客が望むサービスを考えることが顧客目線
なぜか日本人には「お金をとるのは悪」という概念がありますが、「お金をとる」よりも「顧客が望むサービスが提案できないこと」の方がずっと悪だとMB氏は言います。
また、そもそも「無理やりお金をとってる」わけじゃないんだから、納得いかないなら興味がないなら顧客はお金を払わなきゃいいだけでしょう。提案を作ってお金をとること自体が悪だというなら全ビジネスを否定せねばなりません。嫌なら買わなきゃいいだけの話と。
「事業は顧客から創造される」と、これもまた経学の祖、ドラッカーの言葉。
古典でもあり、また王道でもあるこの言葉はビジネスの根幹を示しており、現代においても全く変わらず重要なもの。
顧客が経験を重ね、関心度が増えるにつれて、望む提案とは何か?それを意識して事業を構築することが重要です。
STAGE5のまとめ いかに正しく、いかに効率よくビジネスをするか
- 独学で勉強するのはやめなさい
- 仕事ができる人が多いコミュニティに入りなさい
- 友達は選びなさい
- 理屈を伴った差別化思考を持とう
- 何よりも大切なのは顧客を定義し、愛することだ
NEXT STAGE ビジネスとは幸せをつくるためのツールである
MBが「炎上」を嫌う理由
MB氏はかつて一度も炎上したことはないそうです。
集客面においては炎上をさせた方が賢いでしょうが、MB氏はそれをしません。
それは、人を怒ること、人に怒られることを何よりしたくないから・・・
「正しさ」を押し付け合いたくないからだそうです。
MB氏はサラリーマン時代、部下を怒り、怒鳴り、自分の主張に従わせていました。
「こいつのためになるから」「会社のためになるのだから」と、自分の正しさを信じて疑わず。
今振り返ってみれば自分の愚かさに気付けたといいます。
「正しさ」とは人それぞれ異なる相対的なものだからです。
相対的:他のものとの比較した場合の状態や価値。比較する対象のものによって基準が変わる。
Twitterを見れば、炎上をバンバン起こす人のフォロワー数と、炎上を全く起こさない人のフォロワー数を見れば、ビジネス的にどちらが集客効果が高いかは明らかです。
それでも炎上をさせた方が賢いと思うのは間違い。
ビジネスとは数字を大きくすればいいというものではないからです。
年商や年収が高くなればなるほどどこか偉いような、幸せな人生のような誤解をしてしましがちですが、決してそんなことはありません。
10億円持っていても不幸な人はいるし、1円も持っていないホームレスが幸せを強く感じている場合もあると、MB氏は言います。
お金稼ぎの為だけにビジネスをやると、たいがい幸せを見失います。
幸せをつくるために必要なお金を稼ぐことは悪いことではありませんが、お金を稼ぐことが幸せをつくることであると誤解していると、いつまでも幸せは訪れません。
ではビジネスとは何か・・・・・・
それは幸せをつくるためのツールでしかありません。
MB氏が炎上しない、炎上させないようにしている理由
「中身も外見もおしゃれな男」で溢れた社会をつくりたいから。どんなに外見がおしゃれでも、どんなに年収が高くても、ツンケンした男性には魅力を感じられない。
どんな人にも優しく、どんなときも怒らずに他人を尊重し、余裕のある男性こそが「おしゃれ」であると。
「集客増」を好んでバンバン炎上を起こしていたら、この理想は叶えられない。お金はもっと入ってくるかもしれないが、周りはツンケンした人だけで満たされて、幸せから遠くなってしまうはず。
MB氏:「炎上がいかに集客的にメリットだとしても私はしません。」
炎上が確かに集客的には正しい。しかし、その正しさがあなたにも当てはまるとは限らない。
正解主義に囚われず、自分の生き方や理想をきちんと見つめることが大事です。
「幸せ」の定義や価値観はひとそれぞれ違います。
それと同じで「正しさ」も異なります。
もっと考えてみてください。
もっと自分と向き合ってください。
正しさは外側にあるんじゃない、内側にこそ眠っているのです。
社会に対してメリットを与える人は大成し、自己に対してメリットを求める人は冷遇される
いろいろなものがツールであるように「私」という存在自体もツールであると捉えましょう。
そもそも「私」という存在は社会において必要な歯車だからこそ生かされています。
だから社会に幸福を与える存在であるほどに、利益は返ってくるものです。
「私」を捨てるとやるべきことが見えてくる
MB氏「洋服で困っている人に、洋服の着こなしをゼロから教えています。洋服に困っている人が多ければ多いほど、社会に対するメリットは高くなります。だからこそ私に返ってくる利益も比例して高くなるのです。」
これは、
「どうやったら多くの人にメリットを与えられるか」
「どうやったら、いい感情を与えられるか」という考えをしているからです。
逆に「どうやったら金が稼げるか」と自己の利益だけを考えて行動すると、利益は返ってきにくくなるといいます。
社会に対してメリットを与える人は大成し、自己に対してメリットを求める人は冷遇される。
これは社会の根本的構造であり、
動かしがたいこの構造は「私」をツールとしてみなすことにより、スムーズになそうです。
MB氏:「私」とはどういう存在なのか、観察するところから事業を構築しました。
社会において自分とはいったいどんなツールなのか、社会全体では何をすべき歯車なのか、そう考えて「私」を捨てたことにより、自分が与えられる社会へのメリットをMAXまでひねり出すことができたと言います。
仏教の「滅私」という考え
「私」という概念があるからこそ欲が生まれ、争いが生まれる。
全てのものは生々流転(せいせいるてん:全ての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくこと)であり、、「私」なんてものはたまたまその時代に重なった物質の塊にすぎない。
だからこそこだわりを捨て自分を捨て、あるがままに生きなさいというもの。
自己を肥大化させないためにも、欲を拡大させないためにも、客観視して
自分を見る「滅私」を取り入れる。全てものはツールであると認識する。
事業を組み立てる際には最も大事なことかもしれません。
世の中は「正解主義」ではなく「バランス主義」で成り立っている
あらゆるものは微細なバランスの上に成り立っています。
正解とは唯一無二で語られる「原色」ではなく、複雑な色が混じりあって時代や環境とともに変化する「絵の具」のような正解しかないと言います。これを「バランス」としています。
時代の変化が激しい中で、たった一つの正解はないということです。
MB氏:「世の中は正解主義ではなくバランス主義である」
(ビジネスを構築するうえで最も重視している観念であり、「肝」ともいえる内容)
例え①:ファッションには絶対的な正解など存在しない。それは人それぞれ個性があり、価値観などの感覚が違うから。
例え②:90年代まで影響力がを行使していたのはTVだったが、TVの視聴率は徐々に下がり、ニュースはインターネットから拾ってきた情報を取り上げたり、YouTuberの存在がそれを切り替えた。
コンテンツも「完成されたもの」よりも「未完成のもの」を好むようになったのです。
台本があり、多くの人が関わって完璧に作り込むTV番組が飽和状態となったため、未完成だけど、体当たりで真実味があるYouTuberの方が好まれるようになりました。
1つのものが覇権を取っても、いずれそれは飽和状態になり、他方が盛り上がります。
ファッショントレンドも、ビジネスも、人間関係も、いかなるものも必ず「バランス」があります。
バランスを逸する(外れる)ほど盛り上がれば瓦解(がかい)し、瓦解した後にはバランスを戻す勢力が必ず生まれます。
瓦解(がかい):屋根瓦の一枚が落ちた勢いでほかの瓦もがらがらと落ちるように、組織や秩序が次々に崩れていくこと。
この視点でモノを観察すると「次に求められるもの」が何かわかるのです。
『バランス』とは、その時代、その環境、その場所、その状況といったように、「TPO」に応じた相対的な正解のことだと解釈しました。そして、『バランス』とは変化するもの、変化して当然のものであると。
「思いやり」こそが社会で成功を収める秘訣
これは「他人を思いやる気持ち」ともリンクします。
「皆が何を求めているのだろ」
「皆が何を考えているんだろ」
このような他者を思いやる気持ちが「バランスを見る力」を生んでくれるといいます。
考えてみたらファッショントレンドもビジネスも恋愛も全て、先見性は「思いやり」により生まれます。
他人はどう考えているのだろう、あの人はどう思っているのだろう、そうした他者を思いやる気持ちが強い人ほど成功するのだとしたら・・・・・
我々の社会は綺麗にできているじゃありませんか。
機能性肌着というジャンルはヒートテックが生み出したもので、ユニクロは取引先、競合他社、お客様、自分たちも「誰も困らない」ビジネスを心がけているようです。
パイを奪うことなく、「パイを作り出した」という思いやりの例です。
他者を思いやり、他者を立てる気持ちこそが、ビジネスでも社会の形成でもメリットに働きます。
機械的な(秩序のない)正解を好む人に成功はありません。社会を崩壊させる因子だからです。
人類は多様性のもと発展し、繁栄を得ました。
そこにあるのは間違いなく「思いやり」です。
誰かを思いやり他人をたてること、そこに共存の答えがあったのです。
肝心なのはバランスであり思いやりです。
これを絶対に忘れないでください。
あなたの人生を左右する、大事な大事な考えの方のはずですよ。(MB氏)
モテない理由は恋愛もビジネスも同じ
モテないのは誰のせい?
その答えは恋愛もビジネスも同じである
MB氏:「モテる、女子ウケ服」は提供できます。
しかし、「女子ウケ服を着ているからモテる」なんてのはちょっと「極論」です。
服はあくまでもオマケ、モテにおいてもっと大事なことは「意識」にあります。
全ては相手のために、と考えるナンパ術
MB氏は若い頃に、渋谷のナンパ師に教えを請うたことがあるそうです。
そして、そのナンパ師のナンパ術や会話術を目の当たりにしたとき、深く反省したそうです。
自分がモテない理由を「見た目のせい、性格のせい、気質のせい」と、なんとなく生まれ持った宿命のように解釈していたのですが、違いました。
私がモテないのは私のせいだったのです。
「相手のことを思っていないから・・・」
「一挙手一投足(こまかな一つ一つの行動や動作)、全てを他人のためと意識する」という意識づくりは私の心に深く刻まれました。(MB氏)
自分が愛されたいなら他人を愛そう
そもそも他人に優しくできない、他人のことを考えられない人を、他人が好きになるわけがないんです。
人間関係は思いやりです。(MB氏)
他人を尊重し、他人を許容し、認め合うからこそ人間関係は成り立ちます。
全ての人が「自分は自分は!」と自分のことばかりを考えていたら、社会はでたらめな無秩序になるはずでしょう?
確率論やメソッドを引き出しとして持っておくのは正しいことですが、あまりにも「正解主義」に偏るのも問題です。それは「これさえやればいいんだろう」と思考を閉じてしまい、他人を意識することに繋がらないからです。
大事なのはいつも他人を想うことです。
不思議と他人のことを考える人には、どんどん味方が増えていきます。
利他は去って利己に繋がるもの。
他人のことを考えることが自分のことにも繋がるのです。
他人のことを考える、想うこと=ポジティブの連鎖が起き、人間関係はさらに強固になる。
成功者がどんどん成功していくのは「他人目線」が身についているからなのかもしれません。(MB氏)
ビジネスとは、「顧客に対してどれだけ大きな幸せを与えられるかが利益に繋がる」
他人に振り向いてほしいなら、まず自分が変わらねばなりません。
社会に振り向いてほしいなら、まず自分が社会を見なければなりません。
自分が愛されたいなら他人を愛そう。
MBはセンスがない
MB氏の定義している顧客:「おしゃれに全く興味がない人」
これは市場規模の問題でもあるそうです。
センスは先天的なものである
アパレルは「ファッション好きな人を対象にサービスを展開している。」ところがほとんど。しかし、現実はファッションに興味がない人が世の中の大半である。
これにより、大きなビジネス規模を望むなら「興味のない人いに興味を持ってもらう」方がはるかに有意義で満足の高い仕事になる。
と、言うMB氏ですが、本当の理由はこうしたマーケットに由来するものではないそうです。
本当は「私にファッションセンスがない」からです。(MB氏)
本来ファッションは感覚で構成し理解するもの方のものなのです。
目に見えない第六感的な「センス」を基に構築できるのが、一般的なおしゃれさん。
学生のころ「自分にはこうしたセンスがない」と自覚したそうです。
ですが、後天的にセンスを身につけることはできるとMB氏は言います。
「後天的にセンスを獲得する方法」を探した結果が、現在のロジック(論理)でファッションを語るMB氏なのです。
体系化した知識を「センスを持ち得なかったために苦しんでいる人、服を楽しめない人」を救うために使おうと考えたからMBとして活動している。
「センスがない」という現実は「ネガティブ」でしたが、現在においては「センスがない」ことが「ポジティブ」に働いているわけです。(MB氏)
ネガティブがポジティブになった例:「お医者様に命を救われた子供の例」
子供の頃に大病を患い、お医者様に命を救われた子が成長し「自分と同じような人の命を救おう」と医者になる話。
人は自分が救われたことでしか、他人を救えない
MB氏:「人は基本的には自分が救われたことでしか、他人を救うことができないのではないか」と考えています。
ビジネスとはつまり他人を救うことです。
アパレルなら他人をおしゃれにする
飲食なら他人に食の喜びを与える
ドラマなら他人に感動を与える
営業マンらなら他人によりよい人生を与える
根本的に他人を救うことがビジネスとなるわけですが、救うからには救う対象がどんなことを考えているのか、どんなことで悩んでいるのか、想像できなければいけません。
対象の気持ちが理解できなければ救うことはできません。
そして最も対象の気持ちを理解できるのは「自分がそうだった」場合です。
私(MB氏)が抱えていたネガティブが、いつの間にか大成するための大事な要素としてポジティブになっているわけです。
私は思います。
「生まれつきセンスがなくて、ダサくて本当によかった」と。
MB氏:日本で私以上に「おしゃれじゃない人」のことを考えている人はいません。だから私は「おしゃれじゃない人」を日本一救うことができるのです。
この構造を理解してください。
上を向いて歩こう。今日の絶望は明日の希望である
「どうして毎日こんなことばっかり」
「俺ばっかりなんでこんな辛い目にあうんだ」
「世の中不公平だ」
このように現状のネガティブに絶望を感じている人も少なくないでしょう。
しかしそれを乗り越えたとき、ネガティブは最大のポジティブになるといいます。
絶望を希望は隣りあわせ。
多方面に捉えればネガティブはポジティブにも成り得るのです。
2度3度かも、それとも10度以上も絶望が訪れるかもしれません。
人は必ず人生のどこかで絶望に直面する
・人見知り →「人に理解される話し方
・集団が苦手 →「集団に属さず個人で生きていくスキル」
を手に入れる原動力が生まれたといいます。
絶望は希望に変えられます
1つ絶望を乗り越えるたびに人生はより豊かなものとなるでしょう。
人生を「点」で捉えれば、ネガティブは不幸なことかもしれません。
しかし人生を「線」で捉えればその「点」はポジティブなものとして捉えられることもできるでしょう。
絶望は人生最大のチャンスです。
勝てない絶望も時にはあるでしょうが、その途中途中でチャンスは何度か必ずやってきます。
絶望をネガティブに捉えていたら超えることはできません。
未来のあなたは絶望をポジティブに捉えます。だからこそ絶望の淵にある今も自分をポジティブに持っていく必要があります。
そんなときは上を向きましょう。
空を見上げ、陽の光を浴びましょう。
人の身体と精神は、実は密接に繋がっています。
「怒っているときに無理やり口角を上げたりニッコリとした目元を作る」と、不思議と怒りが少しずつ消えていきます。
このように精神は身体に引っ張られるものなのです。
陽の光を浴びて空を見上げていると、ネガティブな想念は少しずつ消えていきます。
「まあいいか」
「ダメでもやってみるか」
とポジティブな気持ちが滲み出てくるものです。
誰もが素敵な人生に繋がるチャンスを持っている
ネガティブこそがあなたの最大の武器になります。
どうか空を見上げて、上を向いて、明日を生きてみてください。
きっと素敵な人生が待っていますから。
好きなことをやれ ~あとがきにかえて
MB氏の父「好きなことをやれ。俺みたいにいつこうなる(病気になる)か、わからないんだから。」
この本のテーマは「好きなことをやれ」です。
また、人生の目的は「幸せな時間を少しでも多く重ねること」だとMB氏は言います。
・出社するのが嫌
・辛い嫌だ帰りたい
そんな想いを持ちながら仕事をしたって幸せになれるわけないし、向上心も生まれないし、成果も出るわけがない。
サラリーマンとして働く人はもしかしたら週5日が嫌な時間で、土日だけが幸せなのかもしれません。
人生の5/7が辛いことだなんて、誰だってそんな人生望んでいないはず、と。
そう考えると、好きなことで満たされる時間が多いほど幸せを感じることができるのだと思います。
本書補足1 「期間をセットすることを忘れずに」
・200満点理論
これらを実践してみる。
「永遠に頑張り続ける」なんてできないので、期間を区切って実践してみる。
ここを乗り越えるために、今を乗り切るために「期間の力」を使ってみる。
本書補足2 「思考を同時に学ぶことが重要」
思考 → 行動 → 結果 という流れ。
テクニックは行動に寄与するもの。
思考を整えておかないとテクニックは正しく機能しない。
「顧客を幸せにすることで対価を得る」という根本的なビジネス思考ができていなければ、「テクニックでお金を搾取する」という発想になりかねない。
その理由は、
提案やモノやサービスが顧客の幸せに直結していなければ、得てしてリピートされずに離れていき、一時的な売り上げはとれてもすぐに沈んでいくというものです。
「テクニック」は「思考」というベースがあってこそ成立するもの。
ベースに思考があってこそ、結果は定着する。
NEXT STAGEをよく噛み締めて自分の環境に落とし込んでしっかりと理解する必要があります。
本書補足3 「心に手綱はつけられない」
「心に手綱はつけられない」
:どんなに合理的であっても、どんなに正当性があったとしてもどうしても続けられないこと、どうしても受け入れられないこと。
当時、上司からの指示で在庫がダブついているものを「おすすめ」として売るように言われたそうです。
MB氏の他の媒体から、それは高級時計だったと知りました。
売り側の都合を押し付けた接客がどうしても我慢できなくて、
そのことで、接客の世界から早く離れたいと思っていたそうです。
私たちの心は正直です。
どんなに合理的でも、どんなに論理的でも、ダメなものはダメと感じ、長続きしない。
これを人は「運命」だの「宿命」と呼ぶのかもしれません。
好きなことを仕事にすべきというのは逆を言えば、
「好きじゃないことで成功などできない」という意味でもある。
これは心に響きました。
本書補足4 「勇気を持って一歩を踏み出そう」
MB氏が最も言いたいこと:
「読んで終わり」にしないでください。
どんなに優れたメソッドも、どんなに優れた思考も、自分の頭の中で留めておいてしまったら何ひとつ価値は生まれません。
行動を起こして初めて世界は変化すると。
勇気を持って一歩を踏み出してください
の「勇気を持って」とは、新しく動くことはエネルギーが必要だからだそうです。
「人間は現状維持を好む」が、社会的には同じことをいつまでも続けていたらジリ貧になり、他の人に追い抜かれて状況は悪化していくと言います。
だからこそ、本能を断ち切る勇気が必要なのです。
現状維持は「できない理由を思いつく」とも。
新しいことをなんとしてもするのだ、
失敗しても構わない、
そう考えて足を踏み出した人だけが新しい大陸を見ることができる。
本書を本棚の肥やしにしてはいけません。
一歩踏み出して新しい行動を起こすために本書はあるのです。
どうか勇気を持ってください。
40代サラリーマンのまとめ
この本に出合ってから、心の中のモヤモヤしたものが少なくなりました。
今は極度の不安や不満はありません。
この本の冒頭に書かれている
「他人と違う結果を望むなら、他人と違う行動を取らなければならない」
という言葉。
これに尽きると感じました。
多くの人が好きではないことで仕事をしているなかで、どうしてモチベーションやパフォーマンス、テンションがあげられるでしょうか。
好きではないこと、嫌いなことで「結果を出せ」なんて、拷問ですよ。
仮に、それでも結果を出せているという人がいるのなら、そこには「幸せ」が伴っているのか聞きたいです。
むしろ、「幸せ」を犠牲にして生み出した結果ではないかと疑いたくなります。
でも、そのことに気付かず毎日を過ごしている人がほとんどだと感じます。
それでもたまに、「自分は考え過ぎなのではないか 」と思います。
僕がこの本を「とても良い本だからといって」皆さんに紹介しても、皆さんが現状に不安や不満を感じているような状況でなければ刺さらないと思っています。
他人にどんなに良い本だと勧められても、そもそも自らが欲していなければ興味も読もうという気も起きないでしょう。
僕がそうですから。
いわば、書店に行って手にする本は、まさに今の自分が必要としている本だといって間違いありません。
別に、資本主義が憎いわけではありません。
資本主義社会に生まれたことを最大限に生かし、人生をより豊かなものにしたいだけです。
同じ不安や不満を抱えている同年代にぜひ届けたい本です。
ここまで心を動かされた本は今までありません。
心の底からこの本に出合って良かったと思っています。
なんなら、もっと若い時に出合いたかった・・・・
今回も読んでいただき、ありがとうございます。
あなたの人生に少しでも影響できたらと思います。